« HAPPY BIRTHDAY Sir.MICK JAGGER!! | トップページ | A DEGREE OF MURDER/ブライアン・ジョーンズ »

マイ・ドリームス/マリアンヌ・フェイスフル

Marianne_dreaming
Dreaming My Dreams/Marianne Faithfull

ミック・ジャガーを教育し、多大な影響を与えたと言われる
マリアンヌ・フェイスフルのドキュメンタリー。
2000年発売。

大好きなのです、マリアンヌのこと。
余談ですが、かわいいのにボインです。
大好きだけど、同時に、私にとっての
世界三大ガッカリのひとつも、マリアンヌ。
どうしてこんなドスの利いたダミ声になってしまったの!
人ってここまで変わっちゃうの?
昔は美しくて天使のような歌声を持っていたのに。
がっかり、がっかり、がっかりの三乗だ。

マリアンヌは修道院で育った。
美しい容姿に美しい声はまさに天使そのもの。
しかしこの天使は、悪魔と呼ばれた男のオンナになるのです。
ミック・ジャガー、ひとめ見ただけで妊娠すると言われた男!
これ以上に魅力的で想像をかきたてるカップルはあっただろうか!
まさに世紀のロマンスだ。

実は彼女、マゾッホの血をひく貴族の出で、
貴族の教養だけではなく、背徳的なDNAも受け継いだようである。
ストーンズの取り巻き連中の中で悪癖に染まり、
自殺未遂、ヘロイン中毒、果ては文無しのホームレス。
それには何か、血の呪いのようなものを感じる。
修道院育ちの美しい背徳者。
「彼女自身が芸術作品だ」という言葉が中に出てくるが、
まさにその通りだと思った。

As Tears Go Byでデビューした頃は、本当に愛らしかった。
この曲はミック&キースがほぼはじめて作曲したに等しい曲で、
のちにストーンズのレパートリーとなる。
64年にアイドル歌手としてデビューし、
66年にロック・スターの恋人になり、
67年に彼女のイメージは衝撃的な形で崩壊する。
キースの家のLSDパーティに、警察の捜査がはいり、
風呂あがりで裸だったマリアンヌは、様々な卑猥な憶測を呼んでしまう。
世間からは「天使」から一転して「娼婦」と呼ばれるように。
一層ドラッグに溺れ、それに辟易したミックとも破局する。

このDVDは、本人へのインタビューや(まだまだお美しい)
元夫へのインタビュー、キースとキースの元恋人アニタも少し出演し、
彼女を回想する。(あの美しかったアニタは変わり果てた姿で!)
それは酒と薬の依存症人生で、あの時はひどい時だった…
あの時も、あの時もと、何度もマリアンヌが言ったのが印象的だった。

ー暗い歌は私の得意分野なの(マリアンヌ・フェイスフル)

確かに、彼女が歌う暗い歌はリアリティが半端ない。
彼女は今もなお、歌手、女優として現役である。
だみ声も、この重い過去があってこそズシーンと響くのだ。
特にVagabond Waysという曲なんかは、なかなかズシーンだ。

ーVagabond Waysより
ドクター、ねぇ、ドクター
あたしってさ、酒飲みで薬やるし、セックス大好きなの。
あちこち放浪して、14で子供産んだわ。
これってまさにVagabond人生じゃない?
(かなりの意訳ですが)

マリアンヌの歌に共感し、住み込みで彼女の世話をしていた女性が、
最後に彼女の印象をこう語る。

「ひょうきんで痛々しくて子供っぽくてわがままで悲しい人。
 でも美しい人。マリアンヌの話はもう二度としたくない。」

これが一番、彼女を言い当てているような気がした。
依存症のマリアンヌ相手に相当苦労したんだろうな。

最近、マリアンヌが、自身の生涯を映画にする契約に
サインした、というニュースを読んだ。
実現したら、とても楽しみだ。

ドラッグ使用前のAs Tears Go By↓

使用後↓

|

« HAPPY BIRTHDAY Sir.MICK JAGGER!! | トップページ | A DEGREE OF MURDER/ブライアン・ジョーンズ »

音楽」カテゴリの記事

それ以外」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: マイ・ドリームス/マリアンヌ・フェイスフル:

« HAPPY BIRTHDAY Sir.MICK JAGGER!! | トップページ | A DEGREE OF MURDER/ブライアン・ジョーンズ »