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DANCE WITH THE DEVIL 悪魔と踊れ

Dancewiththedevil

スタンリー・ブース著。
ローリング・ストーンズ物語。

この伝記本はゲット・ヤー・ヤ・ヤズ・アウト!の解説本で、
初めて知って取り寄せたのだが…。
すごかった…。
手にはいるストーンズ伝記本は(広辞苑並みに分厚い1冊をのぞいて)
ほとんど読んだつもりでいたのに、こんな本がまだあったなんて。

映画「ギミー・シェルター」
映画「コックサッカー・ブルース」
最近出た「ゲット・ヤー・ヤ・ヤズ・アウト! 」のおまけDVD

上の3作を観た後なら、そのすごさがもっとわかる。
これらは70年代前後の一番豪華な時代に撮られたが、
この本には見覚えのある映像のシーンがいくつも出てくるのだ。
映像だけではわからなかった空気感や、
その前後の会話なども読むことができて、映像とあわせると
当時のアレコレがよーくわかる。

当時のストーンズには、得体の知れない人間が
ぞろぞろくっついていた。
映画監督や、ジャーナリスト、カメラマン、
そして、麻薬の売人や、メンバーに気に入られたグルーピーなど。
この本の作者は、この得体の知れない人間たちの1人だった。
ストーンズと共に、ツアーをまわり、ドラッグをやり、
裏の裏まで知り尽くしている人物なのだ。
だから、伝記本というと、とかく、
外からみたストーンズしか語られないが、
この本からは本当のストーンズの様子が伝わってくる。
オルタモントの悲劇(ストーンズコンサート中に起こった殺人事件)
前後の様子は克明に知ることができる。

特にミックファンなら必読でしょう。
ブースはミックと特に親しかったらしく、
ミックとのエピソードは多い。
キースが芸術家らしい名言を連発する一方で、
ミックといえばマスコミ向けの取り繕われた「お言葉」ばかりだが、
この本には、ミックが友達内でしか言わないようなことも書いてある。
ドキュメンタリー映像に使われているシーンの描写の正確さから推測しても、
ブースの描写力は正確だと思われるので、
本書の会話は脚色、創作なしのホンモノだろう。

将来は旅をしていろんな国に住みたい、とか。
俺たちはもうトシだよ。
ビル(ワイマン)なんかもう33だよ!とか。
誰かに「臭い!」と言われて「すまん、俺の足だ」とか。
昨日(飛行機の調子があやしかったから乗るのをやめた)
リトル・リチャードが俺を守るためによこした天使のことを忘れていたよ。
覚えてたら(飛行機が)大丈夫だってわかってたのに。
などなど…。
「お言葉」などではないホンモノの会話が、私としてはうれしい。

特におもしろかったエピソードはコレ。
マディソン・スクエア・ガーデンでのライブ直前。
赤いセーターに緑のズボンをはいたミックは、
ベッドに寝転がって天井を見つめて
「俺は着がえないぜ。このままで出る。」
サム(おそらくメイクさん)が優しく言う。
「着がえるんだよ。」
「いやだね。」とミック。
「わかってるんだよな。出番の5分前になったら
 そうだ着替えようって思うんだだよな。」
「思わないよ。」とミック。
その後5分もしないうちにミックは起き上がって
バスルームからライブ用の衣装に着替えて出てきた。

本書は、主観があまりでてこなくて、事実を羅列してあるので、
ストーンズのもつ空気感が最もよく表現されている伝記本だ。
音楽が好きで好きでたまらなくて、
なんとなくセッションがはじまってゆくけだるい空気や、
それぞれのパーソナリティのもつオーラまでが伝わってくる。
ワイマンとは親しくなかったのかあまり語られないが、
チャーリーの優しさがどういう優しさなのか会話から伝わるし、
キースの独特のフレンドリーさ(ドラッグを分かち合う精神)もよく伝わるし、
ミックの快活さや不安も伝わってくる。
この伝記本ならミックもキースもチャーリーも喜んだに違いないと思う。
だからこそ、ブースは中核に食い込んだ取材ができたのだろう。

数ある伝記本の中には、他のストーンズの取り巻きの書いた本、
トニー・サンチェスの「夜をぶっとばせ!」があるが、
こちらも小説としておすすめではあるが、
こちらは、極端な主観がはいりすぎているので、
もやもやとフラストレーションがたまった本だった。
「悪魔と踊れ」で、やっと満足のいく伝記本に出会ったように思う。

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ROCKER 40歳のロック☆デビュー

Rockers

2008年の映画。
TSUTAYA独占レンタル

ロックバンド「ヴェスヴィオス」は、ドラマーの
フィッシュが中心となって作ったバンドだったが、
デビュー寸前、フィッシュ自身がクビを切られてしまう。
ーいつかオマエらを見返してやる!
それから20年後。
フィッシュは40を越えたが、会社で働く毎日。
一方、ヴェスヴィオスは大御所メタルバンドに成長。
それが気に入らないフィッシュはクサクサした日々を送っていたが、
それが発端で仕事をクビになり、姉の家にころがりこむ。
姉の息子(デブの高校生)は、
プロムバンドのヘルプをフィッシュに頼む。
プロムでドラムを叩き、フィッシュは忘れていた夢を思い出す。
そして、ここに、中年男のドラマーがいる以外は、
ナイーブなポップスをウリにした高校生バンドが誕生する。
メンバーはボーカル(内気なやさ男風)ベース(パンク少女)、
キーボード(でぶの甥ッ子)そして中年ドラマー、フィッシュ。

youtubeでアクセスが増え、レコード会社の目にとまり、
myspaceでファンを増やす、という、
今時の展開からはじまるこの物語なのだが、
これは、40歳の中年男が憧れる、
SEX&DRUG&ROCK'N ROLLの男臭い夢と、
今時の若者の実情とのギャップがポイントだと思う。

メンバーの若者3人は、ツアーに出ても、
ホテルの部屋で、ケータイをいじったり、
PS3で遊んでいるほうが好き。
一方、40歳の脂ぎったおやじドラマーは、
女をはべらせ、派手な羽織を着て、
ぶよぶよした腹を惜しげもなくみせ、毎夜、飲み歩く。
若者3人に、ロックとはこういうものだ!と教えるため、
ホテルで暴れ、ホテルのテレビを窓から落とし、
(ストーンズの真似)しまいには全員逮捕。

逮捕すら40歳のおやじにとっては、ロックンローラーの証。
釈放されると、ファンがだしてくれたのだと思い込み、
ロックの魔法だ!と大はしゃぎ。(これもストーンズのエピソード)
実際は、カンカンの親達がツアー先までやってきて保釈金を払いにきた。
ツアーはもう許しません!のすったもんだの挙げ句、
結局は、親同伴でツアーへ。
最終的には、自分のバンドを奪った憎き昔の仲間、
ヴェスヴィオスの前座をやる羽目になり…。
という物語。

ビックになったヴェスヴィオスはいかにも!な感じのビジュアルで
それだけで笑えるんだけど、プロフィールをイギリス出身と偽り、
わざわざイギリス訛りで話すところにウケた。
ロックはUKが本流という幻想があるのか?

この物語、特典映像で知ったのだが、
実在するビートルズのドラマーが元になっているという。
ピート・ベストは、ビートルズがブレイクする寸前に
クビになったドラマーで、音楽をやめて公務員として暮らした。
今は引退しているが、この映画に本人役でカメオ出演している。
特典映像では、自らの人生とフィッシュの人生を重ねて語っている。
自分には、長年連れ添った妻と子供や孫がいてとても幸せだ。
もしかして、ビートルズの中で一番幸せなのは、僕かも知れない。と。
そこが一番ジーンときたかな。
どんな人生を送っても、自分の人生を後悔したい人はいないのだ。

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ウォーク・ハード ロックへの階段

Walkhard

2007年の映画。

デューイ・コックスは、幼少時、
天才ピアニストで誰からも愛されていた兄を
誤ってまっぷたつにしてしまう。
父親にはっきり「間違った子が死んだ!」と言われ、
そのことがトラウマになってしまう。
兄が死ぬ直前(まっぷたつにされたのにしばらく生きていた)
オマエは自分の夢をかなえろ、と言ってくれたことを励みに、
ミュージシャンとなる。
彼はその後、ロックンロールな人生を送り、
老いて名誉あるステージに立つ。
一見、真面目なのかと思いきや、オバカコメディ。

この映画では、ロックな人生のエッセンスが、
漫画ように表現されていて、実在のミュージシャンの
パロディもふんだんにはいっているので、
知っている人には笑える内容だ。

14歳で高校の体育館をプレスリー風ロックで、
大興奮の渦に巻き込み、PTAや牧師に
「ロックは悪魔の音楽だ!」と迫害され、家をでる。
60年代には、ボブ・ディランに似た感じになり、
あいつのほうが真似してるんだ、と言い、
「あなたが作っているのはプロテストソングですか?」
という記者会見もあって(ボブ・ディランのパロディ)
ビートルズとともにインドへ出かけてマハリシっぽい人に傾倒。
音楽性がサイケになってファンを失い、
スランプがあって、70年代ディスコブームには、
自分の名前が冠になった歌番組をもつものの、
(マーク・ボランのパロディ)コントをやらされたり、
レオタード姿のダンサーと踊ったり、と本来の目的を見失ってゆく…。
その間、もちろんセックス&ドラッグやりまくり。
妻一筋から、バック・シンガーとのプラトニックラブの末の重婚。
そして、妻との離婚。それがばれて、新しい恋もアウト。
ドラッグはマリファナ→コカイン→ヘロイン→LSD、
と、少しずつ段階をあげてゆく。

映画は、老いた主人公が、出番前の楽屋で、
今までの人生を回想するようにはじまるのだが、
最後、同じシーンに戻ってきた時、
主人公がなぜ、出番です、と言われているのに、
しばらく思いにひたっていたかったのか、納得がいくのだ。
観客も波瀾万丈すぎる彼のロック人生を見てきたから。
その瞬間は、少しジーンとさせられた。

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ゲット・ヤー・ヤ・ヤズ・アウト!

Getyer

ストーンズのアイテムはブートもあわせると
すごい数でまわっている。
ファンが何を好んで、何を嫌がるのかも
もはや研究しつくされているのだろう。
今回でたゲット・ヤー・ヤ・ヤズ・アウト!は、
ファン心理を熟知したかゆいところに手が届く内容。
特に、おまけでついていた未発表映像のDVDは、
久々に私を萌えさせてくれた。

私のおすすめはなんといってもProdigal Sonの映像。
この曲は椅子に座ったミックがキースのギターだけで歌う、
アンプラグド方式で披露されているのだが‥。

ギターのチューニングが気に入らないキース。
曲の途中でチューニングを合わせるのだが、
曲は中断せず、リズムだけはしっかり刻み続ける。
Prodigal Sonは2番と3番の間には長い間奏がある。
ミックがギターに合わせてノリノリでリズムをとる。
さぁ間奏あけて、いざ3番!と、ブレスを大きくとったところ、
なぜかキースがさっさと演奏を終えてしまうとこにご注目。
ミックが「あれ?」という顔でキースを見る。
キースとしてはこれ以上、チューニングがおかしな状態で
演奏を続けたくなかったのだろうが、ミックにしたら
せっかく3番をのりのりで歌おうとしたのにぃ、と
ちょっとかわいそうな感じ。
この映像に私、萌えました!

まぁこのProdigal Sonのハプニングは、
Youtubeの奥にこっそりアップされていたことがあるので、
見るのは初めてではなかったんだけど、
今回は、初めて見る映像もはいっていた。
それは、なんと、殺人事件が起こったライブ会場、
すなわちオルタモント、へ向かう、
ヘリコプターを待つミックたちのカラー映像あり!

若者たちが、暇をもてあましているだけの映像なのだが、
あの、殺気に満ちたライブ会場へ向かう前は、
こんなにも平和なムードだったのか!と思う。
オルタモントのライブ会場へ着いたら、
ヘリから降りてすぐ、ミックはファンに殴られるのに…。
そうとも知らず、ミックは、カメラテストと称して、
女の子にチューして遊んでいるという…。
オルタモントの悲劇が、映画じゃなくて、
本当に起こったことだ、というのが、
この平和な映像から、ひしひしと伝わってきた。

↓Prodigal Sonの曲終わりの様子

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LET IT BLEED 40YEARS OF ROLLING STONES VISUAL HISTORY 1962-2002

Letitbleeddvd

これは…凄かった!凄かったよ!
ストーンズデビュー40周年を記念して
ヨーロッパで放送された3時間スペシャル。
1962年〜2002年までをすごいメンツのインタビューで綴ってある。
伝記本で読んで名前だけ知ってた人がじゃんじゃん登場!
見る伝記本といってもいいぐらいの決定版だ。

ストーンズ結成前に、ミックを自分のバンドで
歌わせてあげたアレクシス・コーナーとか、
ストーンズがブレイクするきっかけになったクラブ
クロウダディ(クラブ)のオーナー、ジョルジオ・ゴメルスキーとか、
ブライアンの2番目の彼女だったリンダさんとか、
初期ストーンズ専門カメラマンだったマンコヴィッツとか、
黒魔術に傾倒しミックも仲間にいれようとしてたケネス・アンガーとか、
ミック&キース&ブライアンが住んでいたアパートのおとなりさんとか、
伝説のグルーピー(今はケバいおばさん)とか、
インタビューをとってくる人物がいちいちツボを得た人選なのだ。
もちろん、メンバー本人のインタビューやPV、ライブ映像も
随所にちりばめてあるし、私の好きなマリアンヌ(ミックの元彼女)とか、
アニタ(キースの元彼女)のインタビューもあり!
他にも有名どころとしては、ポール・マッカートニーとか。
至れり尽くせり!

そして、どこから見つけてきたのかレアな映像の数々。
前から見たいと思っていた、ミックのテレビ初出演の映像まであった。
ミックのテレビデビューは、ストーンズとしてではなく、
実は、幼少の頃だったって知ってました?
お父さんが体育教師だった縁で、体育番組に出演したことがあるのだ。
山登りをしている少年ミックが見れる。
ショートカットで、いいとこの子みたいな雰囲気。
この時のことを語るミックのお父さんまで登場する。

ブライアンがあちこちで子供を作ったのは有名だが、
自分の子の夫はブライアンの子だといいはる女性が、
テレビ出演してそれを訴えている映像もあった。
わざわざその子をブライアンと全く同じ髪型にして、
「私を愛して、捨てた」といういかにもなタイトルで出演。
子供の顔がブライアンそっくりで、
これじゃブライアンも否定できないわな、と
にやにやしてしまった。

このDVDは音楽雑誌の編集の人やストーンズの元PR担当、
ストーンズの伝記本作家のインタビューが一番多いのだけど、
一番最後に伝記本作家が、突然キレて、怒鳴りだして、
ファックファック連発して、びっくりした。
狂ったかと思った。
なんだろ、あれ。アメリカンジョークかな?小芝居かな?
まぁともかく素晴らしいドキュメンタリーだった。
内容がわからなかったことをのぞけば…。




そうなのです!



これもまた日本語字幕無しなのでした。
悲しい。
まるで、蛇の生殺しですわ。
こんなにおもしろそうなDVDの内容が
ほとんど理解できないなんて。

日本の子供たちよ。
数学とかはどーでもいいから、英語だけは学んでおけ。
あとで絶対後悔するから。

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ロック・スター/マーク・ウォールバーグ主演

Rockstar

2001年の映画。
80年代のロックシーンがよくわかる映画。
ロックといってもこれはBON JOVIなどのハードロックのほう。

主人公はある有名バンドの大ファンで、
そのバンドの完コピを目指すコピーバンドを結成している。
ちなみに主人公はボーカル。
あまりの完璧主義っぷりに反感をもったバンド仲間は
ついに彼をバンドからはずす。
これからはオリジナルをやる、という。
失意の主人公に、憧れのバンドメンバーからオファーが。
オーディションの末、そのバンドの新ボーカルに抜擢される。
単なる熱狂的ロックファンが、そのバンドにはいれるなんて!
なんという夢物語!
彼を待っていたのは、めくるめくロック・スターの生活だった…。
というお話。

この映画を作った人は、ロック・スターの生活を
ストーンズからかなり拝借している、とミタ!
または多くのロック・スターが
ストーンズ的生活を送っていたと見るべきかもしれないが、
ストーンズはその(悪しき?)手本にはなっているのだろう。

まずは、キースがホテルのベランダから、
備え付けのテレビを階下に落として大笑いするご乱行。
これが再現されていた。
これはもうスターのアイコン行為として認識されているのだろう。
ホテルの備品にいたずらして帰るのも
(映画では、家具が全部天井にくっつけてあった)
ストーンズ一行がよくやった遊びと聞く。
そのせいで、出入り禁止のホテルがいくつかあったのは事実。
それから、キースはワールドツアーの前に、
ドラッグで汚染された血液を新鮮な血液と総入れ替えしてからでかける、
という伝説があったが、それを表現したかったのだろう。
バンドメンバーのひとりが、血をいれかえてるシーンがあって笑えた。
占星術史などの得体の知れない人物たちが、
ぞろぞろツアーについてくるところなども、
ストーンズのツアーを彷彿とさせる。

主人公が、ロック・スター生活に慣れてきて、
曲を作るようになると、バンドメンバー達は、
途端に彼を煙たがる。
「おまえは歌だけ歌ってればいい」という。
こういうところまで、ストーンズを彷彿とさせる!
ミック&キースは、ロニーやワイマンが曲を作っても
あまりいい顔をしなかったし、みんなで作った曲でも、
著作権を渡さなかったりするらしい。
著作権がらみの恨みは、ミック&キース以外は、
みんなもっているようだ。
ミック&キースの専制統治に我慢できる人だけが
バンドに残ってゆくのだろう。

そんなわけで、私にはこの映画はとてもおもしろかった。
ロック・スター好きなら見て損はない映画。
この映画の主人公がどうなるかは、
是非自分の目で確かめて下さいね。

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パイレーツ・ロック

Prock_2

公開中の映画。
1966年、イギリスには国営のBBC以外放送局がなく、
BBCがロックをかけるのは1日たったの45分だけ。
そこで海の上に浮かぶ、海賊ラジオ局が乱立。
24時間ロックを流し続けた。
それを取り締まるお役所との攻防戦や、
船に閉じこもってロックを交代で流し続ける
DJ達の日常を描いた物語。

この監督は、間違いなく、ストーンズファンだね。
映画の一番いいところ、ここぞ!というところで、
Jumpin'Jack FlashとLet's spend the night together
が流れて、壮快だった。

みどころは…うーん。
ストーリーではこれといってないのだけど、
当時の音楽の有名どころが大体流れるみたいなので、
その辺が好きな方は、もうたまらないだろうということ。
あとは、当時のイギリス人がどうやってロックを聞いていたか、
っていうところが私にはおもしろかった。
子供は枕の下にラジオをかくして寝ながら聞いていたり、
仕事中に聞いていても上司がくるとラジオを消したり、
バーやクラブでは大っぴらに聞いていたようだけど、
聞くことはかなりうしろめたい行為だったらしい。
それがよくわかった。

イギリスでロックが国益にかかわるほど伸びたのは、
ビートルズやストーンズが出て来た最盛期に、
ロックを禁止されていたからに違いない。
禁止されたものは、どうやっても欲しくなるのが人間。
他国より余計、ロックにどん欲になったのだろう。
それで、いい音楽が生まれたのだ。
イギリスは今もミュージシャンが海外ツアーで
稼いでくるお金で潤っているらしい。
イギリスってのは変な国だ。

私は音楽の仕事をしているけど、
音楽の仕事なんて、昔でいったら、道化師の部類ですよ。
農民や兵士や町民と違って、エンタメをお届けする道化師は、
生活力がなくて、国が危機に陥ったら、
真っ先に職にあぶれそうな、ふわふわした職業だ。
そんなふわふわしたもので、国を豊かにしているイギリスって…。
なんか変だ。なんかすごい。

でもそんな職業を私は気に入っている。
不景気になると真っ先に仕事がなくなるけど…。

パイレーツ・ロック 公式サイト

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永遠の反逆児ミック・ジャガー/ミック・ジャガー語録

Mickgoroku Mickhangyaku
永遠の反逆児ミック・ジャガーは文庫だが
ミック・ジャガー語録は大判本。
文庫のほうに写真が少ないだけで、
中身は同じだと発覚!
知らずに両方買っちゃった!

ストーンズと自伝について。
ワイマンは一番のりで長編の自伝を出し、
ロニーもつい最近満を持して自伝を出し、
キースは自伝を鋭意執筆中といわれ、
ミック・テイラーは、ストーンズだった期間が短すぎて、
自伝などとんでもないと思っていそうであり、
チャーリーは自己顕示欲がまったくなさそうであり。
そんな中、お金に鼻がきき、誰よりも自己顕示欲があって、
自伝を真っ先に書きそうなミック・ジャガーが、
なぜ自伝を出さないのか、と不思議に思うわけで。

何かのインタビューで、自伝を書こうとすると、
その時代のことを深くほりすぎてしまって、
収拾がつかないんだ、と言っていた。
完璧主義のミックならありそうなことだが、
私は別の理由もあると思っている。
とかく60〜70年代のミュージシャンは、
ドラッグのせいで、そのあたりの記憶が
飛んでいる人が多いらしい。
エリック・クラプトンもそう言っていた。
ミックが自伝を書かないのは、
そっちの理由もあるのではないかと思う。
そして2008年には自伝を書くつもりはないと宣言した。
出版社にも契約金を返納してしまったとか。
ってことは、自伝本を書こうとはしていたが、
やめたってことだ。

ドラッグに耽らず、メモ魔だったワイマンの自伝本、
ストーン・アローン は理路整然としていたが、
いまだに酒の依存症でもあるロニーの自伝本、
俺と仲間 は思い出の箇条書きのようで、
時代も前後しているようだった。
キースが自伝本を書いているというが、
最もジャンキーだったキースが
どういう自伝本を書くのか、とても楽しみである。
キースも相当記憶が曖昧で苦労しているらしいが、
伝記作家と組んでいるそうだ。

BARKSのニュース記事
キース、伝記を書くにも昔のことが思い出せず

前置きが長くなったが、この本についても少し。
これは永遠の反逆児ミック様がマスコミに語った
お言葉がそのまま並べてあるありがたぁい本だ。
82年初版発行と書いてあるので、
そのぐらいまでのお言葉しかないけれど、
本人発信の自伝本とみてもいいだろう。
年代別に並んでいるのではなく、
音楽業界、ロックン・ロール、映画、
セックス、女、結婚、子供、ドラッグ、金‥等々
カテゴリーわけしてあって読みやすい。

ただ、特に印象に残ったお言葉はなく。
大体が何かで読んだことばかりだった。
伝記作家や、伝記本の編集者たちは、
他のソースからこの本に書かれている言葉を
参照したりしているのだろう。

最近、私が心待ちにしてるのが
来月発売の69年のライブアルバム
Get Yer Ya-Ya's Outのリマスターなのだが、
そのことについておもしろいことが書いてあった。

本書から
ー僕たちがライブ・アルバムを出すことにしたのは、
そうでもしないとまた誰かが海賊版を出しかねないからなんだ。
こっちのレコードの方が音はずっといいだろうし、安いから、
もう海賊版を買う必要もなくなるだろう。
〜中略〜
あのアルバムで僕が気に入ってるのは
「ミッドナイト・テンプラー」だけだ。スタジオ盤よりずっといいよ。

文庫本のほうが初版本で誤植のままで、
ランブラーがテンプラーになっていたので
ちょっとふいてしまったが、
私がおもしろいと思ったのはそこではなくて、
ミックがこのライブアルバムでは、
ミッドナイト・ランブラーしか気に入ってないらしいというとこ。
でも、確かに、ミッドナイト・ランブラーはCDの音より、
ライブのほうが断然いい!

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マイケル・ジャクソン/THIS IS IT

This_is_it

マイケル・ジャクソン、最後のフィルムを鑑賞。

今年の私は、Music Legendブームで、
ストーンズを中心に数々のレジェンドフィルムを見てきた。
故人のフィルムも数々みたが、私が知る前に亡くなっているので
いまいち、惜しい人を亡くしたという実感がなかった。
そんな私も今年、スターの死の顛末を経験した。
それが、マイケルだ。
フィルムを見て、ただただ、もったいない、という気持ち。
もう映像に残されているマイケルの姿以外、
新しいマイケルは見れないんだという悲しい気持ちで、
いっぱいになってしまった。
これが本当の「惜しい人を亡くした」という感覚なのだろう。

50歳のマイケルがスクリーンで動いていたが、
全く年齢を感じさせないダンス、歌、容姿には脱帽だ。
特に歌は、ファルセット(裏声)の美しさに磨きがかかっている。
以前のマイケルにこんな声が出せたろうか?
声だけ聞くと、女性の裏声と錯覚するほど美しい。

私は、大御所スターというものは、音楽(とダンス)に集中し、
演出等は優秀なアドバイザーが手助けするのかと思っていたが、
マイケルに関しては、とんでもない大間違いだった。
マイケルは、オーディションで選ばれた選りすぐりのダンサーに
自ら振り付け指導をし、すべてのキュー出しのタイミングを決め、
音楽もキーボードの弾き方から指導するという、
素晴らしいリーダーシップぶりを発揮していた。
マイケルに弱々しくて謙虚なイメージを持っていたので、
その辺りは私にはとても意外だった。

この映画はリハーサルの様子や、スタッフのコメント、
本当はライブで流すはずだった映像、などをつぎはぎして作ってある。
リハーサルでも全く手を抜かず、ちゃんと自分の声で歌うし、
踊りもしっかりやっているからこそ、この映画が成立したのだろう。
そして、死を悼み、生前の彼を回想する湿っぽいドキュメンタリーではない。
コメントも、マイケルが生きていることを前提に撮影されたもののみなので、
ライブに向けてスタッフ達の士気が、どんなに高まっていたかがわかる。
それだけに、このライブが実現しなかったことは、
スタッフにとってもファンにとっても、そしてマイケルにとっても
残念という表現をもっと特上の言葉で言えないだろうか、と
じれったくなるほど、残念!である。
どれだけ豪華で特別で感動的なライブが用意されていたのか、
この映画で、知れば知るほど、残念!なのである。
だから、あまりにもマイケルを好きすぎる人にはおすすめできない。
海外では、ファンの間でTHIS IS ITのボイコット運動がおこっているらしい。
マイケルの死で金もうけをするな!ということなのだろうが、
別の意味で、熱狂的ファンは見ない方が良いかと。

映画を見てひとつ思ったこと。
マイケルはダンスもできるミュージシャンだが、
時々、ひょいひょいと宙をつまむ仕草をする。
空中にメロディが浮かんでいて、
それをつまみながら歌っているようにも見える。
彼の中では、メロディは宙に浮かんでいるものであり、
ダンスは、そのメロディを拾いにいったり、
なぎ払いにいったり、タッチしにいったりするための
必然的な動きなのではないか、と、ふと、そう思ったのだ。
わかりやすくいうと、ビートマニアとかの音ゲーのような…。
数字を色で感じたり、形に味を感じたりする
「共感覚」をもつ人が世の中にいるそうだ。
音を空間に触れるものとして感じるのか、
ハーモニーを体の動きで感じるのかはわからないが、
マイケルは共感覚に近いものを持っていたのではないだろうか。

最後に、私が不覚にもグッときてしまったところを発表!
それは、美少女ギタリスト、オリアンティにマイケルが
ギターソロを指導するシーンだった。
「ここが君の輝く時だよ。
 もっと音程の高いところを使って、長く鳴らして!」
しかしオリアンティはなかなかうまく出来ず。
マイケルが彼女を励ますために「僕が一緒にいるから」というのだが、
なんかこんなところで不覚にもグッときてしまったのだ。
なんでだろう?
マイケルのステージは、ただのステージじゃなくて、
人生をかける意味のある地球規模なものだと、感じたから?
ん〜わからない。
でもグッときた。
もっとこの世に"私たちと"一緒にいて欲しかったよー。

↓かわいいオリアンティちゃんの公式youtubeより。彼女も出てくる。

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